王伝福氏は今回の臨時株主総会で、かなり「ビジネスらしくない」発言をした。
彼は言う。「BYDは今やリーダー企業であり、模範を示し、不満も受け入れなければならない。1~2ヶ月、1~2四半期の業績成長を犠牲にしても、長期的な評判を得るべきだ。」そしてさらに直接的な言葉:「私たちは他人にいじめられても構わないが、他人をいじめてはならない。」
この言葉はスケールを感じさせるが、一般消費者が車を買う際、スケール感だけで動かされてはいけない。BYD車には確かに強みがあるが、実際に資金を出すときは、「この車の費用は、毎日必要な部分に使われているのか?」と自問すべきだ。
01. 王伝福氏の話の核心は「不満」ではなく「長期的な評判」

多くの企業が「思い」を語るが、消費者が最終的に見るのは車の使い勝手だ。
王伝福氏は今回明確に述べた。BYDは短期的成長の一部を犠牲にして長期的な評判を得る覚悟がある。この言葉は自動車業界では重みがある。なぜなら車はスマホと違い、間違って買っても1年で我慢できるものではない。家族で車を買えば、3~5年、それ以上使うこともある。
短期的な販売台数は価格や広告、話題性で押し上げられるが、評判は違う。
評判とは、毎朝のラッシュ時、カーナビが止まらないこと。子どもを迎えに行く時、エアコンやシート、後部座席の体験が不快でないこと。長距離ドライブ時の充電、燃費、信頼性が突然トラブルを起こさないこと。そして問題が起きた時に、ブランドが解決する姿勢を持っているかどうか。
BYDは自らをリーダー企業の模範と称する。それは壮大に聞こえる。しかし車購入という小さなことに落とし込めば、一言で言える。
「自動車メーカーはスケール感を語れるが、消費者は使用体験だけを認める。」
02. 技術は強みだが、「技術が強い」=「あなたに合う」ではない

このスピーチで重要な情報がもう一つある。王伝福氏はBYDには技術の蓄積と技術のコンビネーションがあり、より高度な技術で消費者を感動させると述べた。
これは確かにBYDの最も核となるカードだ。
今回の情報から、BYDは真剣な技術競争を恐れていないことがわかる。動画でも、過去のリチウム電池、IGBT、蓄電に関する特許訴訟で厳しい経験を積んできたと触れられている。そこには典型的なエンジニア文化が感じられる。技術で勝負するなら、成果で示すということだ。
しかし、車購入で最も陥りやすい落とし穴もここにある。
技術が強いからといって、すべての車がすべての家庭に合うわけではない。ブランドが大きいからといって、どのモデルを買っても後悔しないわけではない。
例えば、電気自動車を買う場合、自宅に充電設備はあるか?毎日の通勤距離は?週末に長距離運転をするか?家族に高齢者や子どもはいるか?燃費を重視するか、運転の快適さを重視するか?これらの問題はブランドの知名度より重要だ。
要するに、BYDの技術ロードマップと規模の優位性は同社の強みだが、個人の使用シナリオこそが最終的な答えだ。
同じ予算なら、日常のストレスフリーを重視するか、特定の技術が先進的に聞こえるかを重視するか?この問題をはっきりさせないと、「国産支援」から「毎日自分との戦い」になりかねない。
03. 他社を貶めないのは良いが、消費者も感情に流されないように

王伝福氏は、BYDは他社をいじめてはならず、業界の模範となるべきだと言った。
この姿勢には同意する。
中国自動車業界には今こそ、お互いに泥を塗り合うのではなく、車作りに専念することが必要だ。企業間の競争は製品、技術、サービス、価格の透明性といった実質に戻るべきだ。航続距離が確かで、充電が便利で、アフターサービスが迅速で、安全と品質を安定させる企業を、消費者は自然に選ぶ。
しかしここには現実的な問題もある。業界の議論が加熱すればするほど、消費者は感情に流されやすくなる。
あるブランドが好きだから、その弱点を自動的に見逃す人もいる。逆に嫌いだから進歩を認めない人もいる。どちらも車を買う日常生活には適さない。
BYDは今や規模が大きく、モデルも多く、注目度が高い。好きな人も多いし、批判する人も少なくない。消費者として最もすべきことは、いかなるブランドのために喧嘩するのではなく、自分のお金をしっかり管理することだ。
一台の車が良い車かどうかは、自分に合っているかどうかで決まる。
一台の車を買うべきかどうかは、価格、特典、試乗の感触、アフターサービスの利便性、使用条件が自分の生活に合っているかどうかで決まる。
ブランドのスケール感は加点要素だが、駐車、充電、メンテナンス、子どもの送り迎え、長距離ドライブの代わりにはならない。
04. BYDに対する私の留保意見:「リーダー」を「無検査マーク」と見なすな
BYDが今リーダーであることは、事実上の業界認識だ。しかしリーダーだからといって無検査マークではない。
ブランドが大きければ大きいほど、より細かい審査を受けるべきだ。消費者がBYDを買うのは、販売台数が多く、技術トークが豊富で、創業者のスピーチにスケール感があるからだけではいけない。具体的なモデルの具体的な性能を見るべきだ。
この部分は私は留保する。なぜなら今回の情報はブランドの姿勢、企業の選択、技術の方向性について述べているだけで、特定の車種の価格、装備、航続距離、空間、シャシー、遮音性、充電環境などの購入詳細を提供していないからだ。
したがって、
もしあなたがBYDのあるモデルを検討しているなら、このスピーチだけで注文することを勧めない。
最低限、次の3つのことを行うべきだ。
- 第一に、試乗する。ただしアクセルを一気に踏むだけではない。低速追従、Uターン、駐車、悪路、エアコン、カーナビ、シートなどの日常シーンを試すこと。
- 第二に、自分の使用条件をセールスに伝える。自宅充電の有無、高速道路の使用頻度、家族構成、後部座席に高齢者が座るかどうかなど、スペックシートより重要だ。
- 第三に、価格、特典、納車、アフターサービス、メンテナンス関連の質問を明確にする。「今お得です」という言葉だけで契約書にサインしないこと。契約書の文字こそが、あなたと共に生活するものだ。
05. 今BYDを買うべきか?私のアドバイスは率直に

BYD車は誰に適しているか?
電気自動車路線を認め、具体的なモデルを真剣に比較し、使用シナリオが製品の強みと合致する人に適している。例えば、日常の通勤が安定しており、明確な家庭用ニーズがあり、長期的なランニングコストとブランドの技術蓄積を重視する人は、BYDを有力候補に入れるべきだ。
誰に適さないか?
熱意だけで注文したい人には適さない。また、「みんなが買うから私も買う」という人にも適さない。特に充電条件、実際の使用範囲、家族の乗車ニーズを理解せずに急いで金を払うユーザーは、まずゆっくり検討すべきだ。
私の購入アドバイスは次の通り。
条件付きで検討すべき。
BYDは見る価値があり、試乗する価値もあるが、神格化してはいけない。王伝福氏のスピーチは、大企業が長期的な評判を得ようとする姿勢を示しており、それは良いことだ。しかしあなたが後悔するかどうかを最終的に決めるのは、株主総会の拍手ではなく、毎日車のドアを開けて乗り込む瞬間、車があなたの生活をしっかりケアしているかどうかだ。
そうそう、価格と特典は実際の店舗で確認してほしい。地域によって異なる場合がある。
もし今BYDを購入しようとしていて、最も悩んでいるのがブランドの評判か、具体的なモデルの体験か、価格と特典か?コメントで教えてほしい。ブランドのために喧嘩するのではなく、自分のお金の計算をしっかりしよう。